足の機能その3ですね。
今回は足趾の把持力が転倒予防に繋がるをお送りします。
把持力とは掴む力のことを言います。
つまり足趾の把持力は指を曲げる力のことを言います。
この足趾の把持力についての研究論文があり
・安楽立位の安定性の低下と並行して足関節底屈力及び母趾屈曲力も50代ないし、60代頃から低下する。
・最前傾位での足圧中心位置は母趾屈曲力が足関節屈曲力よりも高い相関関係にあり底屈力よりも母趾屈曲力の方が強く関与している。
・足趾の筋力低下が立位安定性の低下の一要因
(藤原勝夫 他 立位姿勢の安定性における年齢及び下肢筋力の関与より)
んー
何言っているかわかりませんね、、、
簡単に言うと
・50代、60代から足と足趾の筋力って落ちるよね
・前傾姿勢になった時って足首を曲げる筋肉よりも母趾で踏ん張る力の方が強く作用してるよ
・バランスが悪くなる原因は足趾の筋力低下も関係してるよ
と言う事です。
足趾の筋力が落ちてくるとバランスが悪くなり転びやすくなる事が研究でわかってきています。逆を言えば足趾の筋力を維持すると転倒予防にもなるしバランスも良くなると言う事です。
実際、私もリハビリをしている際に足指のトレーニングを高齢者にやってもらっただけでベットからの立ち上がりが楽になった人がたくさんいらっしゃいます。
それだけ私たちの足趾は姿勢やバランスに関与しているんですね。
だからこそ機能を低下させないように日頃から意識することが大事なんです。
これは今だけでなく将来、外反母趾やフットトラブルの予防のために重要な事なんです。
膝をかばって痛そうに歩いている高齢の方をみませんか?将来そうなりたいですか?
毎日整形外科に通って湿布や電気を当ててる日々を過ごしたいですか?
膝がねえ、腰がねえ、と言いながら毎日過ごしたいですか?
違いますよね。
いつまでも健康で好きなことを続けられる日々
快適に毎日を過ごせる日々
トラブルなく1日を過ごす
そんな快適な日々を過ごしたいですよね。
だからこそ今から「予防」と「運動習慣」を身につける事が大切なんです。
なってからは遅いんです。
そうなる前にしっかりとケアしましょうね。
次回は足の機能その4 「足趾と歩幅の関係について」です。
よろしくお願いします!!